お茶にまつわる縁起

八十八夜に摘んだ新茶を飲むと長寿になるとか、入梅の雨で煎じたお茶は邪気を払うとかお茶に関する縁起はいろいろあります。先人の残した生活文化としての伝統に思いを馳せてみるのもいいですね。



◆結納

九州地方では結納にお茶が欠かせないところもあります。結納セットがお茶屋さんで売られています。豪華な水引細工の中央に俵のように茶缶が積んであったり、金色に輝く茶壺が置かれたりと、地域によって多少の違いはありますが結納品の中心がお茶になっています。茶の木は植え替えがしにくいところから、嫁ぎ先にしっかり根づくようにという意味あいでしょうか。


◆大福茶
京都を中心とした関西地方や煎茶道をたしなむ方には、お正月の「大福茶」は欠くことのできないものです。空也上人ゆかりの寺「六波羅蜜寺」では、正月三ヶ日大福茶がふるまわれ、飲めば一年の悪疫から逃れられるといい大勢の参詣者で賑わいます。
大福茶の由来は 、村上天皇の治世に京に疫病が蔓延し、六波羅蜜寺の空也上人が大ぶりの茶碗に梅干を入れたお茶をふるまったところ疫病が下火になり、その後村上天皇が正月元旦に同じお茶を服して人々の無病息災を祈ったということです。王が服す茶で「王服茶」、これが「大福茶」になったようです。
煎茶に梅干、結び昆布を入れ家族一同うちそろっていただく縁起茶ですが、新春を寿ぐにふさわしいものです。


◆茶柱が立つ
古くから、湯飲みの中にお茶の茎がタテに立って浮かんでいると吉事の前ぶれと言い伝えられています。迷信といえばそれまでですがちょっと嬉しい縁起かつぎです。最近では急須の網目がかなり細かくなり、そのような機会がなくなったのは残念です。

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