抹茶を点てる

抹茶は上等になるほど鮮やかな緑色をしています。これは茶園に覆いをすることによって葉緑素が増加するためです。特に高級品はよしずにわらを振りかける「本ず」と呼ばれる覆いをするので、その鮮やかさは格別で独特の覆香がします。


抹茶は製品になるまでにたいへん手間がかかるので少々お値段が張りますが、上級になるほど甘味や旨味成分が多く美味しいです。
お値段は40g缶で1500円くらいがお手頃でしょう。初めはできるだけ奮発して上等なものをお求めになった方が抹茶の美味しさが解っていただけると思います。およそ20回分の量です。
「抹茶は苦いので」とおっしゃる方はその時の抹茶の量の加減が悪かったか、抹茶自体に問題があったのかも知れません。


茶碗と茶筅と抹茶を用意したら、抹茶を点ててみましょう。

道具

・茶碗(大きめの飯碗で代用可)

・茶杓(ティースプーンで代用可)

茶杓

・茶筅

茶筅

・篩缶(抹茶のツブやダマを取るときれいに点てられますが、なくてもかまいません)

篩缶


点て方

道具と抹茶を用意する1、お湯を沸かします。

2、茶碗の中にお湯を入れて暖めます。茶碗が温まったらお湯は捨てます。



茶碗に抹茶を入れる3、茶碗の中に抹茶を入れます。抹茶はティースプーンに軽く1杯(約2g)茶杓なら山盛り1杯半くらいです。







お湯を注ぐ4、お湯を茶碗に注ぎます。お湯の温度は別の茶碗に熱湯を注ぎ、一呼吸置いた位が適温で、量は茶碗の1/4〜1/5くらいが点てやすいでしょう。3口半くらいで飲み終えられる量が適量です。







茶筅で点てる
5、茶筅はまっすぐ上から茶腕に入れます。茶筅を5本の指でつまみ、手首のスナップを効かせて前後に振って一気に点てます。







薄茶抹茶の量、お湯の量、お湯の温度、点てる時間の長さによってお茶の味は変わります。色々試してお好みの味を見つけましょう。回数をこなせば美味しく点てられるようになります。



いただき方

お好きなようにお召し上がりください。
ちょっと雰囲気を味わいたいと思うときは下記をご参考ください。
少し作法を取り入れるとお茶も一味違ってくるかも。

抹茶を点てる時、茶碗の正面が点てる人の方を向いています。
茶碗は一番きれいに見える側を正面としています。絵があればそこが正面ですが 何もない場合は自分の感覚で決めましょう。


おもてなしを受ける場合は、茶碗の正面が自分の方に向けて置かれます。
1、お茶が出されたら 手をついて軽く一礼します。
複数でいただく時は、隣の人に「もう一杯いかがですか」「お先にいかがですか」ということばをかけましょう。


2、右手で茶碗を取り左手の手のひらで受けます。
「いただきます」という気持で茶碗をささげ持ち、時計回りに茶碗を回してからいただきます。これは茶碗の正面を避けてお茶をいただくためです。


3、飲み終わったら茶碗の飲み口の汚れを右手の指先で軽くふき取り、茶碗をひざの前に置いて拝見します。
右手で茶碗を取り 左手のひらの上で時計と反対回りに回して正面を相手に向けます。
右手でお茶が出された元の位置に返して一礼します。


濃茶と薄茶

おこい、おうすともいいます。薄茶は一人分1.5〜2gの抹茶を使いますが、濃茶は3〜4g使います。濃茶の場合は「点てる」とは言わず、「練る」といいます。色も味も濃厚になりますので、苦味や渋味の強い下級品は適さず、良質で上品な香りとまろやかさを持ったよい品質のものを選ぶ必要があります。


抹茶を点てるときに使う茶筅は、大別すると荒穂(あらほ)と数穂(かずほ)になります。
数穂は細かく割った穂が、細くて数が多く薄茶に用います。荒穂は穂が荒く、数も少なく濃茶用です。
煤竹、白竹、紫竹、青竹などを用います。


抹茶の保存

開封後の保存は冷蔵庫がおすすめです。抹茶は特に高温・多湿・光線・移り香に弱いため、古くなったり傷んだりしますと色が赤っぽく変色し、新鮮な香りがなくなります。
家庭用冷蔵庫は他の食品の匂いが移りやすいので、開封後の缶のふたはしっかり閉めておきましょう。開封前の長期保存は冷凍庫でもかまいませんが、開封後に冷凍庫で保管されると、ふたを開けた際に結露しやすく、湿って傷みやすくなります。(外気との温度変化が大きいため)



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